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No.4950
羽山(須賀川市) 689.8m四等三角点峰
山行種別 無雪期一般
はやま 地形図

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山行期間 2014年4月23日(水)
コースタイム 古寺山登山口駐車場(10:58)→古寺山本参道(森林公園遊歩道)→白山神社(11:20)→古寺山・白山寺(11:28)→羽山の清水・鞍掛石登山口(11:52,11:55)→羽山(12:36,13:06)→乙盛山分岐(13:17,13:24)→古寺山分岐(13:27)→古寺山・白山寺(13:55)→古寺山登山口駐車場(14:23)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
古寺山登山口の駐車場 古寺山本参道入口の案内板 200mほど入ると参道がある
参道は「古寺山の松並木」として県天然記念物になっている 立派な松と杉並木は300mほど続く 参道の途中にある石碑
白山神社入口の駐車場 白山神社の鳥居 白山神社の手水舎
石段を上がると白山神社がある スミレが花をつける 古寺山・白山寺の観世音菩薩堂
かやぶき屋根の鐘撞堂 鞍掛石登山口にある羽山の清水 ここにはミズバショウも咲く
鞍掛石登山口の案内板 幅のある道を登って行く 古寺山登山口の分岐
乙盛山への分岐点 薬師像のある広場は薬師の段と呼ばれている 山頂へ向かう道は本格的な登山道である
羽山山頂にある祠 新しく建てられた山頂標識 山頂にある四等三角点
山頂からの眺めはすばらしい 眼下に福島空港が見える 古寺山登山口の道は倒木もあり道は悪い
古寺山・白山寺へと出る 標識は地面に落ちていた 道端のタンポポ
舗装路を歩いて古寺山登山口の駐車場へと戻る 道端の段々畑にはスイセンが植えられていた 古寺山登山口駐車場は陸橋の脇にある

行動記録
 福島県内には幾つもの「羽山」がある。ここ須賀川市にも羽山と言う山がある。国土地理院の地形図には山名が記されていないが点の記では点名「羽山(はやま)」として名前が付けられている。登山路としては古寺山、鞍掛石、取上峠、虹の台から乙盛山の道がある。主に歩かれているのは取上峠と鞍掛石登山口のようである。今日は「ふくしま遊歩道50選」「ふくしま緑の百景」にもなっている古寺山の松並木を出発点に鞍掛石登山口から羽山に登り、古寺山登山口に戻ることにした。
 県道古殿須賀川線(63号)から「うつくしま未来博」の会場だった虹の台を目指す。須賀川テクニカルリサーチガーデン管理事務所の所から左に折れる。道路左側にはたくさんのソーラーパネルがあり発電施設になっている。舗装路をさらに進むと道をまたぐように陸橋が架かっている。左の細い道を上り陸橋の古寺橋を渡ると右側が空き地になっている。ここが今日の出発点となる古寺山登山口の駐車場だ。
 駐車場から道路を80mほど進むと、「古寺山本参道入口」の立派な案内板がある。ここから左に入り100mほど行くと古寺山白山寺の参道・県指定天然記念物の「古寺山松並木」の入口である。樹齢二百年から三百年の老松に加え、スギの大木が参道の両脇にそびえる。さすが「ふくしま緑の百景」にも選ばれているだけのことはある。参道は尾根の南側をトラバースするように続いている。参道の途中には石碑もあり鳥のさえずりの中をゆっくりとした散策が楽しめる。参道は、やがて白山神社の入口の駐車場へと出て、舗装路と平行する。白山神社入口の駐車場には仮設トイレもあり、今の時期は桜も見事である。また、周りにはアジサイも植えてあり、もう少し時期が過ぎると見事だと思う。
 参道をさらに進むと白山神社の鳥居と石段がある。手水舎もあり地元の人たちから大切に扱われていることがわかる。石段を登って白山神社を写真に収める。神仏分離は明治時代であるから、白山寺は養老7年(西暦723年)開基とされていて、白山神社は当然のように神仏習合の時代のものであることがわかる。こからから10分も過ぎないうちに古寺山白山寺・観世音菩薩堂に着く。ここは仙道三十三観音(福島県郡山付近の観音札所)の第十二番札所でもある。観世音菩薩堂の脇には茅葺き屋根の鐘撞堂があり、何とも風情があって良い。
 古寺山登山口の標識はいたるところにあるのだが、今ひとつ何処から入って良いものか登山口がわからない。計画でも鞍掛石登山口から登って古寺山登山口へ戻ることにしていたので、帰りにはわかるだろうと思い、白山寺から道路を歩いて鞍掛石へと向かった。鞍掛石の集落まで来ると、登山口は目の前なのだが道路は南西へと下って行く。畦道を通れば登山口へシュートカットできそうだが調査も兼ねているので道路を歩いて登山口へ向かった。古寺山白山寺から鞍掛石登山口までは25分かかった。畦道を行けば7〜8分は短縮できるだろうか。
 鞍掛石登山口には「羽山の清水」があり、車も4〜5台だったら駐めることができそうだ。脇にはミズバショウが咲いていた。登山道は幅もあり、良く整備されている。500mほど登って行くと左に古寺山への道を分け、また少し行くと右に乙盛山への道を分ける。幅の広い登山道もジグを切って登って行くと、尾根に幅の狭い登山道を分ける。山頂に行くにはこちらに入る。幅の広い道はここより先、藪がうるさいので間違うこともないだろう。尾根伝いに一段上がると薬師像のある広場に出る。ここは薬師の段と呼ばれ、展望台の標識もあるが、周りの灌木が伸びて展望は良くない。登山道をさらに進むと尾根幅が狭くなり岩場もある急登になる。全体的にはなだらかな山だが、変化があって面白い。ここから5分とかからないで羽山の山頂に着く。山頂には二つの祠と四等三角点がある。南西側が開けていて展望はすこぶる良い。眼下に福島空港が見える。お弁当を広げて遅めの昼食をとった。山頂へは取上峠からの道もあり、こちらは車が登ってこれるぐらいの道幅がある。広場もあり車のタイヤ跡もあった。
 山頂で30分ほど休んでから下山にかかる。登ってきた道を戻り、先ほどの乙盛山分岐から乙盛山を目指した。乙盛山は虹の台からの道があり展望台にもなっている。少し進んだが道は刈り払いがなされていないのだろう。藪が被さってきたので途中から引き返した。推測では、これらの道は2001年に開催された「うつくしま未来博」の際に整備されたのだろうから、年月も経って遊歩道としては使えなくなってきている。登山道に戻って少し下ると古寺山登山口の分岐から北に向かって下る。途中倒木もあり道は荒れている。標識は所々にあるので迷うことはないが、長いこと整備されていないようだ。途中、上小山田区への道から標識に導かれてスギの造林地に入ると古寺山白山寺は近い。開けた場所に出ると左に田圃が広がり、今の時期は桜が満開である。登山口の標識が朽ち果てて地面に置いてあった。これでは初めて訪れる人はコースがわからないはずだ。民家の前を通り白山寺に着いた。
 登ってくるときに参道を歩いてきたので、帰りは道路を歩いて戻ることにした。道の脇にはタンポポが咲きヤマブキが花を付ける。ヘアピンカーブのところはかつての段々畑であろうが、今は一面にスイセンが植えられていた。里山の道路歩きも悪くはない。ここまで来ると車を置いてきた古寺山登山口の駐車場はすぐである。
 古寺山白山寺の参道、鞍掛石登山口から羽山、取上峠から羽山の道は良く歩かれているようだが、他の道は藪が被さり荒れている。羽山は毎年山開きも行われ鞍掛石登山口のコースは良く整備されているが、里山でもあり、手入れしてくれる人がいなくなれば、いずれ遊歩道も使えなくなってしまうと思う。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

より大きな地図で 2014.04.23_羽山(須賀川市) を表示
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