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No.4842
中門岳 2060mピーク
山行種別 無雪期一般
ちゅうもんだけ 地形図

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山行期間 2013年8月26日(月)
コースタイム 駐車場(6:28)→登山口・階段(6:31)→水場(7:42,7:55)→展望ベンチ(8:55)→駒の小屋・駒の大池ベンチ(9:17,9:23)→会津駒ヶ岳(9:44,9:51)→中門岳(10:24〜10:41)→駒の小屋・駒の大池(11:21,11:32)→水場(12:28,12:33)→登山口・階段(13:15)→駐車場(13:20)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
登山口手前のカーブで通行止 平日でも車は一杯 登山口の階段
水場はここから2分ぐらい 水場 途中から見た会津駒ヶ岳
展望ベンチの周りにはたくさんの花が咲く 駒の小屋へ向かって登る ベンチのある駒の大池から見た会津駒ヶ岳の山頂
駒の小屋 コバイケイソウの群落 会津駒ヶ岳の一等三角点
会津駒ヶ岳の山頂・左後方は燧ヶ岳 中門岳への尾根は高層湿原になっている 中門岳の標柱が立つ池塘(中門の池)
中門の池にはベンチもある 中門岳標高最高地点も高層湿原になっている 振り返って会津駒ヶ岳を見る
水場〜展望ベンチ間は登山道整備中 登山口へと戻った 国道から見た滝沢登山口・奥に写っているのはトイレ

行動記録
 福島県南西部、南会津の一番奥にあるのが檜枝岐村だ。奥深いだけあって尾瀬・燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、三岩岳、帝釈山などの名峰が連なり、只見町田子倉との町村境までの北部エリアは電源開発のダムや水路があるだけで、登山者を容易には受け付けない。中門岳は御神楽沢と大津岐川とに挟まれ、会津駒ヶ岳から派生する尾根のなだらかなピークのひとつである。まだ、中門岳の放射線量を調査していなかったので出かけることにした。
 村道奥の駐車場に車を駐めて歩き出す。今までは階段のある登山口まで車を乗り入れることが出来たが、昨年、夜中に駐車しようとしてバックした際に車ごと転落、死亡した事故もあって、今では登山口手前のカーブで通行止になっている。また、国道の案内板には「村道内100台駐車可」と記載されているが、途中の路肩も含めてなので、シーズン中はすぐに一杯になってしまう。30分ほど歩く距離が長くなるが、野球場のところにも登山者用駐車場があるので、マイクロバスや大人数の時は国道から歩くようにすると良い。
 階段の登山口のところに「会津駒ヶ岳5.3km」の表示がある。途中にも同じように表示があるので、自分がどのくらい登ってきたのかがわかる。階段を登るとやや急な道が続く。主尾根に乗るまで30分ぐらいだろうか。
 登りの目安にしていた「山岳救難臨時ヘリポート」の看板も今は無くなっている。ここから登山道は、いくらか緩やかになる。休むタイミングを逃して水場のベンチまで行ってしまった。「山頂まで2.9km」の標柱が立っている。会津駒ヶ岳までの中間地点だ。水場は上ノ沢支沢の源頭で、ベンチから2分ほど下ったところにある。この上には水場は無いので、足りないと思ったら補給すると良い。放射線量は0.128μSv/hで、登山道の水場ベンチの0.041と比較すると3倍はある。窪や沢沿いなどは、どうしても放射性物質は集まりやすいので、どうしても値は高くなる。
 次は駒の小屋へと向かう。周りはブナの林で、そう暑さは感じない。途中、登山道整備が行われていて、木枠の中に石を詰めた階段にしているところだった。一部は完成しているところもあった。1時間ほど歩くと登山道は木道に変わり、樹林帯を抜けて高層湿原の緩やかな稜線に出る。駒ヶ岳の山頂もよく見える展望ベンチに到着だ。キンコウカ、タテヤマリンドウ、イワショウブなどが花をつける。のんびりしたいところだが、駒の小屋まで行って休むことにした。
 駒の小屋の下にある駒の大池脇のベンチがあり、ここから見る会津駒ヶ岳の山頂もなかなか良い。周りには、ハクサンコザクラ、コバイケイソウ、チングルマ、シラネニンジン、イワイチョウが咲いていた。
 さて、駒ヶ岳の山頂まではもう少しだ。コバイケイソウの群落の中を歩き。会津駒ヶ岳のピークには、9時44分に着いた。山頂には一等三角点がある。休む場所が無いのと、周りの木々が大きくなり過ぎて、展望を楽しむにはイマイチだ。
 次に中門岳へと向かう。駒ヶ岳の山頂から中門岳までは、木道が整備され、池塘が点在する高層湿原が続く。周りに遮るものはなく、南会津の奥深さを満喫しながら、気持ち良く歩くことができる。木道の脇にはニッコウキスゲ、イワイチョウ、ミヤマキンポウゲ、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、コバイケイソウ、オヤマリンドウなどが花をつける。特にこの時期は、タテヤマリンドウ、コバイケイソウの群落がすごかった。
 駒ヶ岳から30分ほどで、中門岳の標柱がある「中門の池」へ着く。中門岳は緩やかなピークで、周り一帯を中門岳と呼び、中門の池に標柱とベンチが設置されている。地形図の2060m標高点は、さらに奥にあり、標高最高地点まで木道が整備されて、散策できるようになっている。木道の登山道は、中門岳に来るためのものであり、また、わざわざ訪れるだけの価値は充分にある。眺めは、まさに雲上の楽園である。
 登山口へ戻ることにする。駒ヶ岳へは登らず、「中門岳側道」を通って駒の大池で昼食にした。駒の小屋にはチップ制のバイオトイレが設置されている。田代山もそうだが、尾瀬が単独の国立公園になったこともあって、トイレや登山道の整備が進んでいる。高層湿原に別れを告げて、樹林帯へ入る。水場で少し休憩。登山口には13時15分に着いた。(I.I)

会津駒ヶ岳、中門岳で出会った花
アザミ キンコウカ ミヤママリンドウ
シラネニンジン チングルマ イワイチョウ
ハクサンコザクラ モミジカラマツ ニッコウキスゲ
ニガナ ミヤマキンポウゲ ワタスゲ
アキノキリンソウ オヤマリンドウ コバイケイソウ
イワショウブ
イワショウブの花 先端から少しずつ赤い実が膨らんでくる 花弁を落とし赤い実が残る

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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