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No.4805
船形山 1500.2m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ふながたやま 地形図

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山行期間 2013年7月14日(日)
コースタイム 泉ヶ岳スキー場駐車場(6:57)→泉ヶ岳(8:13)→北泉ヶ岳(8:55)→水源(9:21)→三峰山(10:45)→後白髪分岐(10:59)→蛇ヶ岳(11:10)→船形山(11:54)→蛇ヶ岳(12:36)→後白髪分岐(12:43)→後白髪山(13:19)→後白髪分岐(13:44)→三峰山(14:02)→水源(15:04)→北泉ヶ岳(15:46)→泉ヶ岳(16:40)→駐車場(17:37)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
滑降コース入口 なぜか石がゴロゴロの泉ヶ岳山頂 北泉ヶ岳
サンカヨウの実はほのかに甘い 北泉ヶ岳山頂 水源の入口
水量の少ない水源の小沢 三峰山が見えてきた 三峰山頂
ゴゼンタチバナ コメツツジはそろそろ終わり 後白髪山分岐
蛇ヶ岳山頂 ウスユキソウ 観音寺コース分岐
船形山頂と避難小屋 ガスで何も見えない後白髪山頂 ギンリョウソウ
三峰山の下りで見えてきた北泉ヶ岳と泉ヶ岳 倒木のキクラゲ 長倉尾根のブナ林
振り返り見た北泉ヶ岳と後白髪山 ウツボグサもそろそろ終わり ミツバツチグリ
オニアザミとハチ オヤマボクチ 岡沼からの泉ヶ岳

行動記録
 ハッと目を覚ました時は既に明るくなっていた。3時半に鳴ったはずの目覚ましを止めてしまったらしい。2009年と同じ失敗で情けない。大急ぎで準備して車で移動。泉ヶ岳スキー場の駐車場に車を止め、歩き始めたのは計画より2時間も遅い7時も近くなっていた。スキー場では朝っぱらから、心臓の鼓動のような低音のリズムで大音響の音楽。こりゃかなわんと、スキー場の中を通るかもしかコースを避け滑降コースを登る。滑降コース途中のお別れ峠で右に折れ、かもしかコースに合流する。急登で盛大に汗を流しながら、塩飴を忘れたことに気付くが後の祭り。泉ヶ岳山頂を過ぎるとすぐ向かいに北泉ヶ岳が見えるが、これから向かう船形山はガスで見えない。
 いったんコルに下り、登り返して北泉ヶ岳の狭い山頂。滑りやすい下りで尻餅をつきながら桑沼分岐を過ぎ、下りきった辺りで「水源」の表示板。ここは北泉ヶ岳からの小沢があり、船形山の間で唯一の水源だ。涸れることもあるというが、細いながらも流れはあり補給する。ここから先は長倉尾根といい、ブナの森のなか緩やかな道が続く。出発からここまで2人の登山者を追い越してきたが、これ以降は誰の背中も見ることはなかった。道は倒木はあるものの明瞭で問題無い。
 三峰山の登りが始まると、植生が変わり石楠花や松が増えてくる。道は沢状に荒れている所もあり、慣れてない人は歩きにくいだろう。2009年はあと少しのところで引き返した三峰山に10時45分に到着。計画では9時15分なので1時間半遅れ。30分しか挽回できていないが、ここまで来れば船形山は往復できるだろう。晴れていれば眺めが楽しめる尾根歩きも、流れるガスのため全く視界が無いのが残念。雨が時折パラパラと降ってくるが、汗と露でずぶ濡れのためカッパは着ない。少しある風も行動中はかえって気持ちよいほどだ。
 後白髪分岐を過ぎると、升沢コースからだろう数人の登山者とスライド。そろそろ山頂のはずと思いながら歩いていると、観音寺コースの分岐があり右へ進む。すぐ避難小屋の屋根が見え山頂だとわかる。晴れていれば手前から小屋が見えるのだが、ガスのためすぐ近くまでこないと見えないのだ。スタートからほぼ5時間で山頂ということになる。展望も何もないので小屋を見てみると、男性が入口で焼肉中。小屋には子供を含んだ13人パーティーが休憩中とのことで、中に入るのを遠慮しすぐ下山。山頂滞在時間はわずか3分だ。今度は秋に眺めを楽しみに登るとしよう。休憩しないので、計画からの遅れは1時間と短縮。
 歩行距離を伸ばしたいので、計画では復路の途中で後白髪山のピストンを入れてあった。スタートの遅れはあったが、順調に進んでいるので行くことにする。ところで後白髪山は白髪(しらがみ)と書いて(しらひげ)と読ませる。何故かはわからないが、西5kmにある白髪山も同様の読み方。「髭」と間違って記載している記録も多い。男性1人とスライドし、何の展望もない後白髪山頂をとって返し縦走路に戻る。登り返しが足にこたえ始めてきた。三峰山で1時間の遅れ。ヘッデンは使わないで済みそうだ。下りでガスが晴れ、北泉ヶ岳、泉ヶ岳が見えてきたが、遠方は相変わらず雲の中。長倉尾根を淡々と歩く。
 2時半頃、大きなザックを担いだ男性2名とスライド。船形山頂避難小屋泊まりだという。水源で水を補給。さすがに足には疲れが溜まってきた。平坦なところの歩行スピードはあまり落ちていないが、登りになるとガクッとペースダウンする。キツイ登り返しをこらえて北泉ヶ岳山頂到着。残していたパンを詰め込む。コルへと下ると、最後の登りをヨロヨロと泉ヶ岳山頂へ。ゴールは近い。かもしかコースの急坂を下り、ゲレンデトップへ出る。ガスで見えないゲレンデを適当に下り始めたら、草ヤブにハマりリフト下に逃げる。それなりに賑わっているキャンプ場を横目に、計画より37分遅れの17:37に駐車場到着。歩行距離は32.2km、歩行時間は10時間40分だった。
 1日で30km以上の距離を歩いたのは初めてだったが、概ね自分の予想どおりであった。疲れはしたが、翌日歩けないというほどでもない。自分の歩行力は、これまでの蓄積から大体わかっている。あとは体調や天候を変数として計算すればいい。今回は行程に休憩時間を記していないが、休憩といえるほどの時間止まっていないのが理由。短時間で飲食したのが休憩といえば休憩。座ったのは11時間近い行動の中で1回あったかどうか。行動食はパン3個だったが、もう少し持っていくべきだったかもしれない。今回の登山による消費カロリーは、7000Kcalにもなる。帰宅して体重計に乗ったら、一時的だろうが4kg減。飲んだ水は2.5リットルだが持参したのは1.5リットルで、不足分を水源から補給した。暑くなかったのでこれで間に合ったが、暑い時は5リットルは欲しい。足にマメができやすい自分だが、今回はできなかった。これは普通の運動靴を履いたことの利点だ。登山靴は比較的硬い(自分の持っている物は)ので豆ができやすい。長靴もマメとは無縁だが、足の遊びがあるので長距離はちょっとキビシイ。さて、日の長いうちにもう少し歩いてみたいものだ。その前に何とか5kg減量したいと思う。(K.Ku)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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