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No.4798
白鳳三山(会津美里町) 岩崎山 408.7m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
はくほうさんざん 地形図

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山行期間 2013年6月1日(土)
コースタイム 会津美里町歴史資料収蔵室・駐車場(15:38)→観音山(15:50)→羽黒山(16:07)→三の丸跡(16:17)→源平沼(16:24)→二の丸跡(16:38,16:41)→水神神社(16:45)→岩崎山・向羽黒山城本丸跡(17:09)→大手口・太子堂(17:40)→会津美里町歴史資料収蔵室・駐車場(18:01)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
美里町歴史資料収蔵室前に車を駐めさせてもらう 白鳳山公園案内図 ふくしま遊歩道50選にも選ばれている
観音山への入口 かんのん坂の標識 観音山に建つ大山祇神社
観音山(馬頭観音跡)からの眺めも良い 旧本郷町の水道完成記念碑も観音山にある ノカンゾウ
羽黒山への入口にある標柱 羽黒山山頂の二等三角点 羽黒山神社
石段を下って林道岩崎線へ 三の丸跡広場 三の丸跡から丸山が見える
源平沼 保安施設地区に指定されている 空堀、土塁跡も残っている
二の丸から門田が見下ろせる 二の丸跡の広場 御茶屋場跡にあるあづまや
水神神社の鳥居 宗像神社 水神神社
向羽黒山(岩崎山)への登山路 向羽黒山城本丸跡 岩崎山の二等三角点
大手口から見た三日町 太子堂 常勝寺の門前を横切る
お地蔵公園を左折 宗像登り窯の前を通る 出発地点に戻る

行動記録
 白鳳三山とは会津美里町東方に位置する観音山、羽黒山、岩崎山(向羽黒山)を合わせたもので、現在は「白鳳山公園」として整備されている。会津美里町のホームページによると、白鳳山公園(向羽黒山)は、中世の会津を支配した会津黒川城主である葦名盛氏(あしなもりうじ)が築いた城跡として、広く知られ、本丸・二の丸・三の丸跡のほか、御茶屋場跡も今も残っており、眼下に大川の清流と会津平野、彼方に磐梯山や飯豊山を望む絶景の地と紹介されている。旧湯本村の羽黒山と相向かうところから「向羽黒山」と名づけられている。
 以前から訪れてみたいと思っていたが、公園化されていることもあって登山の対象としては除外され、今まで登る機会がなかった。今回は、南会津に行く途中に寄ってみることにした。
 出発点は瀬戸町の「会津美里町歴史資料収蔵室」前の駐車場に車を置かせてもらい歩くことにした。駐車場にはモニュメントや水場もあり一般の人でも利用できる。また、この先、林道岩崎線の途中にはたくさんの駐車場があるので、どこを出発点としても良いかと思う。
 舗装された林道岩崎線を歩き始めるとすぐに観音山への道を左に分ける。「かんのん坂」と名付けられた山道を少し登ると「馬頭観音跡」の観音山山頂に着く。山頂にはあづまやがあり若松市街が見渡せる。また、山頂には「大山祇神社」が建ち、一段下には旧本郷町の「水道完成記念碑」もある。山腹にはノカンゾウが花をつける。時間が許せば、のんびりしたいところだが先を急ごう。
 観音山から一旦道路(林道岩崎線)に下ると、子供達が遊ぶ「フィールとアスレチック」の施設がある。結構な規模で駐車場もあり、近くにはトイレも整備されている。大きな案内板があるので白鳳山公園の全体のイメージをここで掴むのも良い。
 すぐに羽黒山への登山路になる。「松風の道」を登って行くと10分とかからないで四等三角点のある羽黒山に着く。山頂から若松市街も見ることが出来るが、観音山からの見晴らしの方が良い。山頂から緩やかに下って行くと「羽黒山神社」に着く。参道側に回り込んで写真を撮る。今回はトレーニングのため大きいザックを背負った地元の方とお会いし、前後しながら歩くことになる。白鳳三山が初めての私に親切に説明していただき助かった。
 石段の参道を下って行くと林道岩崎線へ出て、横切って管理棟下にある駐車場へと下る。ここにもトイレが整備されている。また、ここは三の丸跡広場への入口にもなっている。三の丸跡には管理棟脇にも標識があってどちらからでも入ることが出来る。三の丸跡(三曲輪)は、主に馬の訓練場であったらしい。芝生の広場はお弁当を広げるにはもってこいの所だ。目の前には田圃の中にポツンとそびえる丸山が見える。
 次に三の丸跡からモリアオガエルが生息するという源平沼(げんべぬま)を目指す。途中の斜面にはノカンゾウの群落があった。源平沼には5分ほどの道程。樹林帯の中の源平沼は直径10mほどの小さな沼で、例年6月中旬になるとモリアオガエルの卵が生み付けられると言う。登山路は、二の丸跡への道と林道岩崎線への道に分かれたら左の道を進み二の丸跡を目指す。登っていくと、空堀や土塁の跡(水手曲輪)があり、山城の痕跡が各所に残っている。道は再び分かれる。左は駐車場への道なので右の道を登っていくと、すぐに二の丸跡(二曲輪)に出る。
 二の丸は平らな広場になっていて、展望台やあづまやが整備されている。二の丸の展望台からは門田が見下ろせる。展望は大変良い。二の丸跡からはすぐに林道岩崎線の峠の駐車場に下りて岩崎山に登ることも出来るが、今日は「みかえり坂」を下りて御茶屋場跡に下ることにした。
 御茶屋場跡(曲輪)にはあづまやが建っており、白鳳山公園の中でも一番の展望が得られる絶好のビューポイントにもなっている。ここで放射線量を計測してから、水神神社へ向けて道路を歩く。水神神社の鳥居のところへは5分ほどで着く。鳥居をくぐると左に岩崎山弁天宮(岩崎神社)、その右手さらに奥の岩場の上には御水神社(水神神社)が祀られている。
 水神神社から鳥居まで戻ったら、岩崎山(向羽黒山城本丸跡)を登ることにする。岩崎山の登山路は水神神社からと二の丸跡駐車場から、それにうつろ坂口の3つあり、今回は遊歩道「古城の道」である水神神社から登ってうつろ坂口へ下りてみることにした。林道岩崎線から左の登山路に入り高度を上げていくと尾根に出る。山頂も近くなると空堀跡も出てくる。車を置いてきた会津美里町歴史資料収蔵室の駐車場から1時間30分ほどで向羽黒山城本丸跡(一曲輪)である岩崎山にたどり着いた。山頂には二等三角点があり展望もまずまずである。
 今日の目的、白鳳三山を登り終えたので下山にかかる。まずは南西に向かって尾根伝いに下る。10分ほどで林道岩崎線に下りる。ここで地元の人と立ち話で10分ほど休憩、林道は、うつろ坂へ下りていくが、三日町に下りるには峠の駐車場の方へ少し戻る。左に三日町へ下る道があるので見逃さないように。最初はあまり歩かれていない遊歩道を下りると、右に源平沼へ戻る道が分かれる。こちらの方が遊歩道なので道はハッキリしている。大手口にあたる三日町への道は歩く幅だけの山道になるので、はじめてのひとは心細いかもしれない。遊歩道から分かれて5分ほど下ると大手口の大きな「向羽黒山城跡史跡案内・解説」板のところに出る。右に入ると福島県重要文化財の聖徳太子立像が祀られている太子堂がある。地図のうえでは、ここからも林道岩崎線の三の丸跡・管理棟の駐車場に戻ることが出来そうだが確認はしていない。
 麓の田圃と山の境を歩いて会津美里町歴史資料収蔵室の駐車場へ戻ることにする。三日町の集落を右に折れ、山の裾野の境を進む。右に墓地を見てさらに行くと寺ノ前の集落に出る。狭い集落の道を道なりに進むと常勝寺の門前を横切り、次に瀬戸町の「お地蔵公園」へ向かうが、道は歩くだけの細い道になる。公園前には五体のお地蔵山が大切に祀られている。公園入口を左折し登っていくと「宗像登り窯」があり、入口には素通しの窓があって中を覗くことが出来る。ここまでくると車を置いてきた駐車場はすぐである。
 荷物を車に放り込み、次の目的地である南会津町・舘岩へと移動する。途中で、会津芦ノ牧駅近くの牛乳屋食堂に寄り、ラーメンとソースカツ丼のBセット(1050円)で夕食を済ませ、弥五島温泉の郷の湯(さとのゆ・300円)で汗を流してから湯ノ花温泉の奥にある「しらかば公園キャンプ場」を目指した。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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