舟鼻山は2度目のトライとなる。今から4年ほど前に一度挑戦したが、背の丈以上の猛烈な根曲がりダケに方向感覚が分からなくなり撤退した。また当時使用していたガーミンのGPXは林の中に入ると「衛星をロスト」のメッセージが出て使い物にならないものであった。現在使用しているガーミンイートレック30は多少のヤブでは問題無く使用に耐えられる。
舟鼻山のアプローチも舟鼻トンネルの開通により変わってしまった。南会津町の旧400号線は全面通行止めとなり、トンネルの前後下郷町と昭和村の旧400号の部分も柵が設置されて施錠されている。
前夜、福島を発ち南会津町に前泊する。旧国道の下郷町側の分岐部分に車を駐車して歩き始める。30分弱で舟鼻峠に到着した。南会津町側にも通行止めのチェーンが張られている。国有林道大窪線の入口ゲートは壊れている。林道は砂利道で所々に残雪が残っていた。
大きくカーブを切る2ツ目の先が取付点となる。最初から猛烈な逆さ木の藪となるが、今回登っていて気がついたが三角点から伸びる尾根筋には多少のブナの木が残っていて若干藪が薄そうで尾根筋に進路を取った。急斜面を登り切ると平坦地はネマガリダケが一面となる。前回苦労したところであるが、今回も同様に方向感覚が無くなってしまった。リングワンダリング状態になりそうである。自分の感覚で歩いていたのでは、どうも駄目なようで、GPXの助けを借りることとした。レンジを80mに設定して,GPXの方位と自分のコンパスを使い、三角点方向を目指して、20m先位のブナの木を目標にネマガリダケの中を進めるという方法にした。これを何回か繰り返して、やっと足元に三角点を見つけることが出来た。林道から取付いてすでに1時間も経過していた。
帰路も同じ方法で林道へ向けて出発。帰路は林道に出ればいいやと思い取付点に関係なく進み約30分で林道の取付点近くに降り立った。林道では今年は最後になるであろうコシアブラを採りながら戻った。(S.O) |