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No.4787
黒森山 917.4m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
くろもりやま 地形図

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山行期間 2013年5月21日(火)
コースタイム 板ノ沢登山口・駐車場(10:32)→沢コースとの分岐(10:40)→芝倉展望台(11:17,11:21)→主尾根ピーク(11:58,12:02)→尾根分岐(12:10,12:26)→見晴台(12:43)→黒森山(12:54,13:09)→尾根分岐(12:26)→板ノ沢登山口・駐車場(14:24)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
板ノ沢登山口の駐車場 幅の広い作業道を進む 尾根コースの取付点
索道跡まで急登が続く 芝倉展望台 イワウチワが群生している
タムシバ 主尾根の広いピーク 尾根の分岐にある案内板
見晴台から麓が見える ツツジが花をつけていた 細い尾根もある
オオカメノキ 黒森山の山頂からは飯豊が正面に見える 黒森山には二等三角点がある
ツクバネソウ スミレ
エンレイソウ キクザキイチゲ
チゴユリ 林道の途中から見た黒森山 五枚沢と板ノ沢の分岐にも案内板があった

行動記録
 黒森山は喜多方市の北西に位置する。登山口二つあり喜多方市山都町一ノ木からと喜多方市熱塩加納町の板ノ沢から登ることが出来る。板ノ沢登山口は、荒廃した登山道を地元の方々が整備したと聞いた。せっかく整備してもらったので、熱塩加納町側からも是非登ってみたい思っていた。山開きから2週間も過ぎたこの時期にようやく訪れることが出来た。
 登山口となる板ノ沢へは喜多方市熱塩加納町(旧熱塩加納村)加納にある加納小学校が最初の目標になる。ここから県道383号線(熱塩加納山都西会津線)に入る。ヒメサユリの群生地である「ひめさゆりの丘」で有名なので、興味のある方は何度か訪れているかと思う。また、この道路は飯豊の登山口である五枚沢林道へ向かう道でもある。舗装された道路をしばらく行くと道は細くなり、県道は左に直角に折れるので、五枚沢方面へ真っ直ぐ進む。じきに与内畑への道を左に分けるので左折する。ここに「黒森山・くじら山」の案内板が建てられているのですぐにわかる。与内畑の集落を過ぎ、次に出てくるのが板ノ沢の集落である。ここにも案内板が設置されていた。
 板ノ沢の集落から林道をしばらく入っていくと正面に黒森山が見えてきた。登山口となる駐車場は近い。福島から2時間15分ほどで登山口に着いた。車は10台程度は駐められるだろうか、林道の終点のようだ。入山届のボックスと案内板がある。登山届を書いて歩き始める。
 最初は幅の広い作業道を少し下り加減に646mピーク西側を進む。10分とかからないで尾根コースの分岐点がある。真っ直ぐの沢コースは、かつての伐採作業道のようだ。まずは尾根コースに入る。尾根に取り付くと急登が続く。670mまで高度を上げると道は一旦平になる。ここは支尾根の先端で木を切り出したときの索道跡である。登ってきた道も、かつての作業道と思われる。東側には五枚沢林道が通っているので間違いないようだ。
 道は少し下がり加減に進み、60mほど高度を上げ748m標高点を過ぎると芝倉展望台に着く。芝倉展望台までは廻りはマツ林である。真っ直ぐに伸びるこの木はカラマツのような気もするが、いつも見ているカラマツとも少し違うような感じがする。木や花の種類はなかなか自信を持って覚えられない。苦手分野である。
 芝倉展望台からは東側が見渡せる。少し下り加減に進んでから主尾根へ向かって登りにかかる。11時58分に主尾根の900mピークに着く。このピークはなだらかな広場になっている。廻りはブナの林で林野庁の境界見出票がもあった。ここから分岐のコルまで一気に高度を下げる。登山道にはロープも張ってある。分岐まで下りて遅めの昼食にした。
 しばし休んでから黒森山を目指す。70mほど高度を上げると尾根は細くなる。やがて見晴台に着く。やせ尾根と言ってもほどほどの幅があり危ないわけではない。分岐のコルから30分ほとで黒森山に着いた。黒森山には二等三角点があり、北東の方角には雪をかぶった飯豊の山々が見える絶好のビューポイントである。15分ほど休んでから下山にかかる。
 帰路は分岐のコルまで一旦戻り、ここから右に折れ沢コースへ急坂を下る。沢コースは尾根コースと違って一部踏跡がハッキリしない所も出てくる。雨が降れば沢になるだろうし、メジャーな山と違って訪れる人もそう多くは無いだろうから当然かと思う。多少怪しかった沢沿いの道も下るにつれてハッキリとした道に変わる。尾根コースの道を合わせると登山口の駐車場はすぐである。なお、この黒森山は熱塩加納の人たちからは「くじら山」、山都一ノ木の人たちからは「おむすび山」と呼ばれているらしい。そう言われれば、山の形がそんな感じに見えるのが何とも楽しい。
 以前、加納にあった加納鉱山は、明治から大正時代に栄え主に銀と銅が多く産出された。やがて衰退し昭和18年会津鉱業(株)に買収され与内畑鉱山に吸収された。その後、昭和47年与内畑鉱山閉山に伴って加納鉱山はその役割を終えた。私が日中線に乗務していたのは閉山1年前までである。当時、C11蒸気機関車の(客貨)混合列車で鉱石を積んだ貨車を連結したのは、加納鉱山か与内畑鉱山の鉱石だったことになる。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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