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No.4555
大朝日岳 1870.3m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおあさひだけ 地形図

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山行期間 2011年10月8日(土)〜9日(日)
コースタイム 10月8日  古寺鉱泉登山口(11:30)→畑場峰分岐(12:53)→田代清水(13:27)→鳥原山分岐(14:11)→鳥原小屋(14:20)
10月9日  鳥原小屋(5:45)→鳥原山分岐(5:54)→鳥原山(6:07)→小朝日岳(7:25)→銀玉水(8:34,8:48)→大朝日小屋(9:11)→大朝日岳(9:22,9:47)→大朝日小屋(9:53,10:07)→銀玉水(10:28)→熊越分岐(11:03)→古寺山(11:42,11:57)→三沢清水(12:12)→ハナヌキ峰分岐(12:35)→古寺鉱泉登山口(13:39)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
登山口 古寺鉱泉 朝陽館 急な登りが続く
鳥原山分岐脇の池 鳥原小屋 日の出
湿原の木道 鳥原山からの大朝日に小朝日 ナナカマドの赤い実
小朝日岳への登り 小朝日岳山頂 中岳と入リソウカ沢を見る
熊越への急な下り(右は巻道) 大朝日への稜線 大朝日岳の東斜面
ガンガラ沢に残る雪渓が見える 大朝日小屋も近い 大朝日小屋
大朝日岳山頂  登ってきた小朝日岳からの尾根(遠く月山も見えている) 三角に尖っているのは祝瓶山
以東岳までの主稜線が見える 大勢のツアー登山者 小朝日岳の紅葉が美しい
目にしみるカエデの紅葉 古寺鉱泉 登山口の駐車場
ナナカマド 湿原の草紅葉 朝霜のついたツツジ
カエデの紅葉 こちらは黄葉 標高1700m以上の地点でヤマネに遭遇

行動記録
 Sさんには山登りを始めたばかりの私はアドバイスしてもらったりしていた。そんな杉さんが朝日に来るというので、3年ぶりの再開をしたくて同行させてもらうことにした。来年朝日山地での沢登りを考えていて、山を肌で感じるための下見が目的とのこと。
 登山口に着いてみると、駐車場はほぼ満車状態。何とか1台分のスペースを見つけて車を止める。大型バイクと女性ライダーが立っているのを見つけた。声を掛けるとSさんと同行するAさんだった。しばらくすると大型バイクで早朝から500km以上を走行してSさんが到着。こちらはゆっくり登るつもりなので、2名で先に出発する。古寺川沿いに少し歩くと、木橋を渡った対岸に古寺鉱泉があるが、対岸には渡らずそのまま進む。すぐ本格的な登りになり、紅葉になり始めたばかりの森の中を登っていく。ペースはゆっくりだが、じんわりと汗が出てくる。勾配が緩くなって畑場峰の分岐でひと息ついていると、Sさん達が追いついてきた。足の早いSさん達には先行してもらうことにする。
 登山道は尾根を少し西に外れ、田代清水から1282ピークの下をトラバースしていく。ブナの2次林の中をしばらく歩くと鳥原山への分岐があり、左に折れて木道を歩いていくと鳥原小屋が見えてきた。周辺の紅葉は今が最盛期のよう。この連休は小屋に管理人さんがいて、2階にスペースをあてがわれ協力金1人1500円を支払う。ザックを置き落ち着くと、未だ時間は早いが宴会となった。私はSさん達に食べてもらいたくて、なんと家庭用のカセットコンロと鍋に食材一式を担いできた。作るのは山形風芋煮。その他にもカルビ焼肉まで持ってきた。ビールとワインも含めた飲食のための重量はなんと8kg以上! Aさんはトッポギを色鮮やかに作ってくれた。シメにうどんまで食べて完食。食べて飲んで大いに盛り上がり、いつしか暗くなってもしばらく談笑は続いた。いつもなら記憶するはずの就寝時間も定かでない状態で、いつしか眠りに入っていた。ところで鳥原小屋では夜と早朝に自家発電で照明を付けてくれる。管理人さんが入っているときだけのサービスのようだが、明るくて何をするにも助かる。トイレは水洗トイレだし鳥原小屋はお勧めだ。
 9日は小屋の前で日の出を見てから出発。朝霜で木道がとても滑りやすく慎重に歩く。鳥原山分岐を過ぎると石畳の登りが続く。鳥原山の三角点のすぐ先が鳥原山展望台で、三角点よりこの展望台のほうが少し標高が高い。朝日を浴びた大朝日岳と小朝日岳を眺める。ここでゆっくりペースのOさんと別行動をとることにして先行する。天気は雲ひとつ無い青空で、ナナカマドの赤い実が空の青をバックに映える。ちょっとした鞍部に下りて小ピークを過ぎると小朝日岳への登りが続く。ザレ場があり補助ロープが設置されていたりするが、それほど問題になる箇所は無い。小朝日岳からはかなりの急坂の下りとなり、右から巻道を合わせて熊越という鞍部に至る。振り返り見上げる小朝日岳の紅葉が美しい。少し登ると緩やかな尾根道が銀玉水まで続いている。
 ここまで何人もの大朝日小屋からの下山者とスライドした。また下山者が来たのでふと顔を見ると、なんと知り合いのLさんではないか。昨日大朝日小屋に泊まって今朝下山してきたという。昨日の大朝日小屋はやはり混んでいたそうだ。登山道には行き交う人が多くなってきた。朝日連峰の登山道でこれほどの登山者がいるのは紅葉時期くらいだろうか。銀玉水で小休憩し、登山道から5mほど下にある銀玉水を口に含む。うん美味い。ここで休憩中の70歳の方と話すと、100名山の99座目に大朝日岳に登ったので残すは飯豊山だけになったのだという。銀玉水からひと登りすると、またなだらかな尾根になり大朝日小屋まではあとわずかとなる。
 大朝日小屋に到着してザックをデポすると山頂へと向かう。山頂には10人ほどの登山者がいて、思い思いの時間を過ごしていた。浅学な私だが、わかる範囲内でSさんに周囲の山の説明をする。北に望む以東岳へ、主稜線のたおやかな山並みが続いている。月山はしっかり見えたが鳥海山までは見えなかった。霞んではいたが蔵王は辛うじて見えた。Sさんは眼前の朝日山地を地形図で確認し、来年登る沢について考えているようだ。天気は良くても少々寒いくらいの山頂から大朝日小屋に下り休憩する。Sさんは小屋の管理人さんにスキーのルートを聞いている。なんとも時間を無駄にしない人だ。
 下山は小朝日岳の巻道までは登ってきたルートをなぞる。下り始めて銀玉水手前の少々急な斜面で、ネズミのような動物が登山道に出てきた。Aさんがヤマネだと言う。なるほど確かにそうだネズミとは違う。これから大朝日に登ると思われる大勢のツアー登山者や、小学5年の男児などとすれ違い、熊越から少し登ると分岐があり左の巻道へ進む。ここからは登ってきた道とは違う。巻道は小朝日岳の北西斜面をトラバースすると、小朝日岳から下ってくる登山道に合わせ古寺山へと続く。古寺山から少し下ると先々週の沢登りで登山道に出た地点を過ぎ、三沢清水で喉を潤すと、ハナヌキ峰の分岐に至る。分岐を右に折れ1時間ほど下ると古寺鉱泉だ。木橋を渡り少し歩くと登山口に到着し、今回の山行を終えた。別行動のOさんは途中で折り返し先に下山して待っていた。SさんとAさんはバイクに跨り今日の宿である上山温泉へと向かっていった。こちらは大井沢にあるいつもの温泉ゆったり館で、のんびりと汗を流してから帰路についた。(K.K)

概念図

トラック 登り=赤  下り=青

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