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No.4434
大中子山 1843.4m三等三角点
山行種別 無雪期一般
おおなごやま 地形図 帝釈山

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山行期間 2010年9月26日(日)
コースタイム 牛首橋(9:10)→一ノ岐戸川(9:34)→大中子山(13:40)→牛首橋(16:53)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
出発点の牛首橋 取り付き点 ブナ林の尾根の様子
尾根の途中から見た長須ケ玉山 山頂部の平坦地の様子 山頂の様子
木製の大中子のプレート 点の記深跡(大中子山)の明大のプレート 大中子山の三等三角点

行動記録
 この山を攻略するのに、4年の歳月を重ねてしまった。2007年の夏合宿で、長須ヶ玉山を登った翌日に計画したが、体長不良で断念。昨年の合宿で深戸沢から遡行して登る計画をしたが、出合があまりにも貧弱で断念。今年、正攻法で一ノ岐戸沢の南側の尾根を登ってようやく三角点にタッチすることが出来た。
 今回の相棒はこの山に最初から最後までお付き合いしてくれたS君であり、感謝、感謝。朝寝坊をしてしまい取り付き点の舟岐川に架かる牛首橋に付いたのは9時になってしまった。橋の手前に1台分の駐車スペースがあり、車を駐車して大急ぎで身支度を整え出発する。
 牛首橋の手前左側に踏跡らしき道があるのでこの道を進む。所々怪しい踏跡で登山用の踏跡ではない。しばらく歩いた後ネマガリダケの藪で踏跡を見失う。そこで一ノ岐戸沢を徒渉したところ、比較的新しい踏跡があるのでそれを追いかけると標高1200mのガケ記号の上の尾根に取り付くことができた。後は尾根を着実に登るだけである。
 登り始めてすぐに1332.4mの三角点に到達するが、三角点は見つけられなかった。この三角点が目的でないので通過する。数々のネット情報をもとに、尾根道は当初予想していた通りで、ミズナラ、ブナの林てで、下層植生は疎林で所々にミヤコササがあるくらいである。また、所々に踏跡らしき跡が山頂近くまで、見受けられるが、これは獣道のようである。この登りが山頂まで続いてくれればなどと考えたがそれほど甘くはなかった。
 高度を上げて行くと林相はオオシラビソ、ヒメコマツなどの針葉樹林となってくる。尾根筋で針葉樹が疎林となり、日照のある部分はネマガリダケの強烈な藪となる。これも想定していたとおりである。ただ、助かったのは延々と続く藪でなく疎林となっている部分だけであった。
 途中、展望は無く、GPSと高度計で現在地を確認するだけである。標高1700mあたりから山頂部より北側に達する尾根筋が見えてきて山頂部も近いことが分かる。程なく山頂部手前の平坦地に出る。長須ヶ玉山の山頂部にそっくりでありどのような過程で形成されたものか不思議である。山頂はこの平坦地の南端なので、進路を南にとる。
 ここで獣道の正体が分かった。鹿のぬた場があり、蹄の跡も確認できた。先を進めて行くとネマガリダケの最後の藪が待ち受けていた。途中山頂かと思われるピークに達するが、GPSはまだ山頂は南側にあることを示している。ネマガリダケと戦いながら進んで行くとネットで見覚えのある青いプレートと木のプレートを見つけることが出来た。同じくネット情報で三角点はネマガリの藪の中にあることはわかっていたのでネマガリダケをかき分けていたら三角点は簡単に見つけることが出来た。プレートは残雪期に付けられた物であろうかなりの高い位置にある。明大ワンゲルの物は1967年となっている。40年以上風雪にさらされている。木のプレートは2007年と比較的新しく、裏側にSSKの文字が確認できた。展望もきかないので写真に収めて山頂部を後にした。帰路は怪しいところに付けた赤布を回収しながら戻り、途中ちょっとしたミスコースもしたが、16時53分牛首橋にたどり着いた。(S.O)

概念図



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