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No.4361
台山 452.1m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
だいやまやま 地形図 福島北部

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山行期間 2010年4月30日(金)
コースタイム 十六沼公園 (12:08)→川子坂林道(12:20)→俎板山408mピーク(13:07)→台山(13:46)→寺町集落(14:23)→十六沼公園 (14:49)
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台山を麓から見る 石造物 坑道跡
ショウジョウバカマ 荒廃した果樹園 果樹園からの眺め
俎板山 起伏のある台山の山頂付近 山頂を示す二等三角点
台山山頂下に見られる大規模な坑道跡 集落に続く山道 東北中央道の大笹生トンネル工事状況

行動記録
 台山は福島市の北方、旧13号線大笹生学園の西方にある山である。今回の山行では、登山道のない台山のルートと薮の状況を確認してみた。
 十六沼公園野球場の北側に車を駐車して出発した。川子坂バス停の手前から川子坂林道に入り、400mほど歩くと、赤いテープで目印された沢の入口がある。ここから赤松の混じる雑木林の中に入る。
 沢沿いの踏み跡を進むと梵字の刻まれた石造物が現れる。この先には踏み跡がないため、地形図と磁石をたよりに俎板山北側の主尾根を目指した。途中、人頭大ほどの硬質の凝灰岩石が多く目立つようになり、主尾根手前の北斜面からは3箇所の坑道跡が確認された。その先に道はなく、少し不安な気持ちになったが、可憐なショウジョウバカマに元気づけられた。
 主尾根の取り付近きは、薮がひどく急登となる。主尾根先端から408mピークである俎板山山頂までは、8分ほどで着いてしまう。山頂および尾根部は樹林帯のため、山からの景色は見られなかった。
 俎板山からは、西側の荒れ果てた果樹園を抜け、台山の傾斜が緩くなる430m付近の南側縁辺を目指した。台山までの斜面は、木がまばらのため見通しが利いて歩きやすい。430m付近は、小さな起伏のある複雑な地形をしており、周囲を見渡しただけでは、どこが山頂か分からない。やっとの思いで、南北に細長い微高地上で確認された三角点により山頂と判断した。
 東側にも同様な地形があるため、間違わないようにしたい。また、山頂付近は薮がひどいため、三角点脇にある坑道跡には注意したい。山頂からは西側が良く見渡せた。
 山頂から踏跡に沿って下ると、周囲に板状の石が多く見られ山道に出る。山道は、幅1mほどの溝状を呈し、笹によりハッキリしないところもあるが大倉・寺町の集落まで続く。下山途中、山頂の南斜面と320m付近にも、大規模な坑道跡が確認された。杉沢の水の音が聞こえ、水路に沿って進むと観音様や安楽寺のある集落に着く。ここからは、台山南側の市道を通り、台山に建設中の東北中央自動車道大笹生トンネル(全長2.09km)入口付近を見て十六沼公園の駐車場まで戻った。
 今回は、薮がひどくない時期の山行ため非常に歩きやすかった。薮が多い時期には、坑道跡に転落することも予想されるため注意されたい。なお、坑道跡については、この周辺で江戸時代頃〜明治にかけて金・銀等が採掘されていた記録が残っており、また銀山や銀田の字名が残ることから、上記鉱石等が採掘されていた可能性も考えられる。(H.K)

概念図



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