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No.4249
飯豊山・ダイグラ尾根 2105.1m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
いいでさん・だいぐらおね 地形図 長者原 飯豊山 大日岳 杁差岳

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山行期間 2009年7月17日〜20日
コースタイム 17日 福島=飯豊山荘
18日 飯豊山荘(5:15)→つり橋(6:07)→休場の峰(8:45,8:55)→千本峰(10:05)→宝珠山の肩(12:05)→飯豊本山(14:55)→御西小屋(16:00)
19日 御西小屋(6:10)→御手洗池(7:47,7:55)→烏帽子岳(8:55)→梅花皮山荘(9:48,10:15)→北股岳(10:36)→門内岳(11:21)→扇の地紙(12:01,12:20)→地神山(12:52)→頼母木山(14:00)→頼母木小屋(14:15)
20日 頼母木小屋(6:25)→頼母木山(6:45)→地神北峰(7:16,7:21)→丸森峰(8:10)→夫婦清水(9:09,9:23)→丸森尾根登山口・飯豊山荘(10:55)
写真
天狗平駐車場 石転ビ沢への標柱 温見平
大又沢と玉川の合流点 渡るのが憧れだった吊橋 一瞬の雲の切れ間
雨だが何とも言えない眺め 登山道はこんな感じ 花も咲いていた
千本峰の標柱 飯豊山頂にて
今では使われていない玄山道 御西小屋も霧雨の中 風を避けて歩く
御手洗ノ池 雨の中の梅花皮岳 強風の北股岳
門内岳 頼母木小屋 雲が切れ杁差岳がみえた
小さく見える頼母木小屋 朝日連峰方面は雲海の中 頼母木山側から見えた地神北峰
丸森峰から見た地神北峰 夫婦清水 丸森登山口の案内板
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行動記録
 以前から憧れていたダイグラ尾根に誘ってくれたSさんにまず感謝している。福島を前日20時ごろ出発。飯豊山荘の駐車場に22時30分頃着いた。いつも通り2時間30分ぐらいの所要時間だった。白石市から来るKさんは翌日4時に来るとのことだった。
7月18日(土)、
 4時に起床するが、天気は予報通り芳しくない。実は私自身は中止かな?と思っていた。それでも周りの車からは何処から登るのかは分らないが次々に他の登山者が出発していく。私達も5時15分に身支度をして出発する。ゲートの脇から林道を30分弱歩いて温見平へ。天気が良ければ目の前に石転び沢の大雪渓が見えるのかなと思うが雲の中だ。景色もあまり見えないので先を急ぐ。
 玉川の川沿いを歩いていくと左から沢が確認できる。その先に吊り橋があり、いよいよダイグラ尾根に取り付く。最初からの急登だ。普段先頭を歩くことの無い私が先頭を歩くことになった。中々ペースがわからないのでできるだけゆっくり両足を踏みしめる感じを意識した。景色も期待できないので約1時間歩行で休憩5〜10分のペースで歩いた。雪渓で私が危険に思えたのは一箇所のみだった。天気が悪いので、修行僧のように、ただもくもく歩くだけ。15時前に飯豊本山に着いた。
 山頂に立つと強風と雨。記念写真だけを撮って、今日の宿泊予定の御西小屋へ向け出発する。16時には御西小屋に入ることができた。荒天でも5パーテー20人はいたと思う。印象深かったのは70歳でも登り続けいるという方々。この方々のようでありたい。19時30頃就寝
7月19日(日)
 4時30分には起床。やはり天気は良くない。御西小屋の管理人の方に出発時に教えていただいたのは烏帽子岳までの残雪に気をつけることと、烏帽子岳から先の強風に気をつけることだった。出発して間もなく残雪が出てくる。アイゼンを持ってこなかったので慎重にコースを選んで歩いた。軽アイゼンは持ってきた方が良かったと思う。
 管理人の方が言っていた通り烏帽子岳からは暴風雨である。ストックと足での4点での支えを1点浮かせると身体が倒される。途中、強風に何回もあおられた。必死に歩いて14時15分、頼母木小屋に着いた。最初の予定は杁差小屋泊まりだったが、雨と強風で進むのを断念、頼母木小屋に宿泊することにした。
 途中、同じような計画だったパーティーは梶川尾根から下山したり、門内小屋宿泊だったようだ。小屋では私達だけの宿泊かと思われたが、16時30分頃一組のご夫婦が丸森尾根から到着した。やはり強風でどうしようかと判断を迷ったとのことだった。前日の御西小屋に比べ宿泊人数が少ないせいかいくらか肌寒く感じられた。3人でここまでのガンバリに乾杯しつつ長目の飲み会。頼母木小屋ではビールは350ml 700円で販売されていた。それでも19時頃には就寝した。
7月20日(月)
 4時30分には起床。昨日よりは風は弱いようである。週間予報でも今日は回復するはず。6時25分に頼母木小屋を出発する。出発の時は周りは前日同様何も見えなかったが、頼母木山を過ぎた辺りから雲が切れ始めた。杁差岳や宿泊した頼母木小屋、地神北峰が見え、遠く朝日連峰が雲海に浮かんで見えた。昨日と比べれば天気は良い。しかしせっかくの景色もアッという間に雲の中に隠れてしまった。その後も完全に雲が切れることは無かった。考えてみればまだ梅雨明け前である。晴天などは贅沢な話だったのかもしれない。
 9時09分夫婦清水に到着。前日までの雨でいくらか泥臭かったが飲むには支障が無かった。後で腹痛をおこすことも無かった。10時55分、丸森尾根登山口着。3日間ずぶ濡れだった靴を脱いだ瞬間は何とも言えず爽快だった。
 飯豊山荘で入浴し、食事を済ませて飯豊を満喫して福島に戻った。またチャンスがあればこのコースを歩きたい。できれば、せめて1日だけでも晴天の日にあたってみたいものである。(Y.K)


概念図



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