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No.4229
葉山(長井葉山) 奥の院 1200mピーク
山行種別 無雪期一般
はやま 地形図 羽前葉山、

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山行期間 2009年5月20日
コースタイム 福島(6:05)=大石大明神(8:15,8:37)→オケサ堀(9:45,9:58)→嘉永堰(10:50,11:00)→勧進代分岐(11:04)→昭和堰入口(11:16)→白兎コース分岐(11:58)→葉山山荘(12:00,12:03)→奥の院(12:23,12:40)→葉山山荘(12:54,12:57)→昭和堰入り口(13:32)→嘉永堰(13:43)→オケサ堀(14:21:14:35)→大石大明神(15:20,15:35)=福島(18:00)
写真
登山口となる大石大明神 天地人の「のぼり」はこんなところにもたっている 林道を進むと橋があり、ここからは登山道になる
登山道は朝日軍道跡でもある カタクリが咲いていた オケサ堀の分岐標識
オケサ堀展望台へ登ってみると小さな石の祠があった オケサ堀展望台からは長井市内や白鷹町の一部も見える オケサ堀に架かる登山道の橋
オオカメノキ 嘉永堰の標識 ショウジョウバカマ
昭和堰入口の標柱 昭和堰を過ぎると雪の上を歩くのが多くなる ようやく葉山山荘に到着した
葉山山荘の奥にある葉山神社 葉山神社の奥には湿原がある 奥の院まで足を伸ばす
奥の院からは祝瓶山が良く見える 木々の新緑が目立つようになった 登りには咲いていなかったキジムシロが一斉に花開いていた
写真は拡大して見ることが出来ます

行動記録
 家内が朝日だったら付き合っても良いと言うので、葉山に行ってみることになった。選んだのはオケサ堀のコース、朝6時過ぎに福島を発ち、登山口の大石大明神に着いたのが8時を回っていた。天気は1日持ちそうなので、ゆっくりと身支度をして出発する。
 このコースは、朝日軍道としても有名で、今から400年以上前に、領地の中で飛び地となった庄内地方と置賜地方を結ぶ軍道として、上杉景勝の家臣である直江兼続が開削したものである。登山口の大石大明神の大岩の前には天地人の「のぼり」もたっていた。最初は車も入れるぐらいの道幅がある。沢まで行くと小さな治山ダムがあり、道路はここで行き止まりとなる。小さな木の橋を渡り登山道へと入ってゆく。登山道は、かつては朝日軍道として馬も行き来した道であり緩やかに、尚かつ幅もある立派な道である。道はつづら折れに緩やかに登ってゆく。新緑がまぶしく、綺麗な空気を胸一杯に吸い込みながら高度を上げてゆく。1時間ほどでオケサ堀に着く。
 ここでオケサ堀展望台へ寄り道してみる。東側の山道を少し登ると小さな石の祠(山の神)があり、東側が開けて長井市内や白鷹町の一部が見渡せるようになっている。しばし休んでから葉山を目指す。オケサ堀を渡ると道は緩やかに登っていく。所々に残雪が現れるようになった。それでもコースから外れることなく登ってゆける。やがて雪の量が多くなり、次の登山道を探しながら登ることになる。今はGPSがあるので迷うこともなく安心して歩ける。時代とは言え便利になったものだ。嘉永堰まで登り小休止をとった。道端にはショウジョウバカマが花をつける。11時16分、昭和堰入口を通過する。
 雪の上を歩くのが多くなった。帰りに迷わないように間違いやすいところに赤布をつけ、新緑とまぶしい雪のコントラストを楽しみながら、ゆっくりと進む。白兎のコースを合わせると葉山神社はもうすぐである。最後のひと登りで葉山山荘と、その奥には葉山神社が見えてくる。今日は祝瓶が見える奥の院まで行ってみることにしていたので、神社を写真に収め、すぐに奥の院へと向かう。
 奥の院へは初めてなので、小屋の案内板を確かめてから裏の湿原へと回り込んでみる。奥の院は南西側の1200mピークであることは、資料などからわかっていたものの雪で道がわからない。地図とコンパスとGPSで進んでいくと、トレースが出てきた。私たちの登ってきたオケサ堀からのコースには踏跡は無かったので、たぶん白兎コースから登られた方のトレースだと思う。夏道も一部出ていて下りはじめると奥の院が確認できた。コルからほんの少し登り返すと今日の目的地である「奥の院」に着く。
 本などで紹介されているように、本当に祝瓶が良く見える。まさに祝瓶山を見るために出来たようなピークである。二人で感心しながら遅めの昼食をとった。
 帰りは同じ道を戻るだけである。一旦、葉山山荘へ戻りオケサ堀へ向けて下山にかかる。帰りは登山道が雪で隠れているので、間違わないように来た道を戻る。下る途中で、登りはじめてすぐにお会いしたご夫婦の方とすれ違った。トレースを付けてもらったので、途中で引き返すつもりだったが頑張って登ってきたとのこと。トレースのお礼を言われたが、私たちより何回もいらっしゃっている方のようで、このコースも大変詳しかった。
 オケサ堀まで下って最後の休憩をとり、つづら折れの登山道、朝日軍道を降りて登山口へは15時20分に着いた。コースの長さも私たちにちょうど良く。道はつづら折れになっていて、そんな急斜面も無いので、のんびりと楽しく山行を終えることが出来た。(I.I)


概念図



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