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No.4104
秋田駒ヶ岳 男女岳(女目岳)1637.4m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
あきたこまがだけ 地形図 秋田駒ヶ岳、国見温泉

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山行期間 2008年7月9日
コースタイム 国見温泉(7:23)→横長根分岐(8:18,8:25)→第二展望台(9:00,9:05)→大焼砂・男岳分岐(9:13)→男岳(10:51,11:05)→阿弥陀池避難小屋(11:25,11:36)→男女岳(11:50,11:52)→阿弥陀池避難小屋(12:02,12:08)→横岳(12:25,12:45)→第二展望台(13:17)→横長根分岐(13:37,13:42)→国見温泉(14:17)
写真
駐車場にはトイレも整備されている 国見温泉・石塚旅館 国見温泉・森山荘
登山口の標識 登り始めるとすぐに案内板
横長根の尾根に乗る 横長根の登山道 第二展望台
チングルマが一面を埋め尽くす 馬の背へ登りの途中から振り返る 男岳の鳥居と祠
阿弥陀池 阿弥陀池避難小屋とトイレ 阿弥陀池避難小屋の水場
男女岳の山頂 男女岳には一等三角点がある 馬の背から阿弥陀池と男女岳を望む
横岳の山頂 大焼砂の登山道の廻りはコマクサが群生する 志賀来キャンプ場の受付は沢内バーデン、お風呂300円、キャンプ場使用料一人200円
行動記録
 秋田駒ヶ岳のコマクサを見てみたくて国見温泉から登ってみることにした。前日に福島を発ち、国見温泉へと向かう。国見温泉には石塚旅館と森山荘の2軒があり、登山者が駐めることのできる駐車場はほんの少し下がったところにある。駐車場にはトイレも整備され、20台程度は駐められる感じ。
 夜中に着いたが、バイクのツーリングをしている人がテントを張ってすでに休んでいたので、道路を少し戻って路肩に車を駐めて仮眠した。
 翌朝、駐車場に車を駐めて歩き始める。登山道は森山荘の手前から右に上がっていく。登り始めるとすぐに案内板があり階段状になった登山道を登っていく。急坂からブナ林に入ると登山道は緩やかになり、木道が敷かれてコースは良く整備されている。初めて歩いてみるコースなのだが、樹林帯の落ち着いた感じがとても良い。登山道が勾配を増して高度を稼ぐと横長根の分岐に着く。ここまで、ゆっくり登ってきて1時間弱ほど。横長根は秋田駒ヶ岳の外輪で登山道は尾根伝いについている。登山道の廻りにはミヤマハンショウヅルがいっぱい咲いている。この先もいろんな花がたくさん出てきて、その都度、名前を教えられるのだが、すぐに忘れてしまう。相変わらず花の名前を覚えるのは苦手である。
 9時ちょうどに第二展望台に着く。ここまでくると灌木帯から抜けて展望が良くなる。上部は残念ながらガスで覆われて秋田駒ヶ岳の全容は見えない。1364m地点まで来ると分岐になる。左が男岳、真っ直ぐが大焼砂を登って横岳の登山道だ。この辺からコマクサが群生する。一面にコマクサが咲く光景は期待していた通りだった。左の小岳の肩を通り、通称ムーミン谷と呼ばれている湿原に向かう。写真を撮りながらなので一向に前へ進まない。コマクサの群生に興奮し、さらに奥に進むと谷一面がチングルマ覆われるムーミン谷に入る。綺麗だとは聞いていたが、本当に綺麗だ。チングルマの盛りは終わったと言うのに充分に感動させてくれた。
 チングルマの他にもエゾツツジ、イワカガミ、ムシトリスミレ、ミヤマキンポウゲ、アオノツガザクラ、ヒナザクラなどが花をつけていて、充分に楽しむことができた。これでチングルマが最盛期だったら、もっとすごいのだろうと思う。男岳の登り口にはシラネアオイが群生していた。男岳と横岳の稜線へは急坂が続く。振り返るとガスが切れムーミン谷を一望できた。素晴らしい眺めだ。稜線の分岐まで一気に登り、男岳へと向かう。分岐から男岳までは10分ほど。ここまで来ると八合目から登ってくる登山者も大変多くなる。人が少ない平日を選んで計画した山行だったが、それでも多くの人が花を見に訪れる。男岳の山頂には祠がある。しばし休憩してから男女岳(女目岳)を目指すべく、阿弥陀池へと下る。阿弥陀池避難小屋の脇にはバイオトイレがある。20数年前に訪れたときには誰とも会わなかった秋田駒だが、小屋の周りはすごい登山者の数である。
 男女岳へは石畳の斜面を登っていく。途中から木で組まれた階段を登り一等三角点のある山頂へ着く。
 帰路は阿弥陀池避難小屋へ下り、水を補給してから横岳へと向かう。横岳からは湯森山方面へと登山道が延び乳頭山へと続いている。いずれ機会があれば歩いてみたいコースでもある。
 横岳から大焼砂の砂礫地帯へと下りていくと周りはコマクサの群生地となる。先ほどのムーミン谷へ向かうコースよりもすごい数のコマクサが出迎えてくれる。充分に秋田駒ヶ岳の花を満喫し国見温泉へと戻った。コースタイムは写真を撮る時間が多かったので、あまり参考にはならないと思う。石塚旅館でお風呂に入り、次の目的地である和賀岳へと向かった。(I.I)


秋田駒ヶ岳で見た花(大きくして見ることができます)
ゴゼンタチバナ アカモノ ツクバネソウ ギンリョウソウ
ヨツバヒヨドリ ミヤマハンショウヅル マルバイワシモツケ ベニバナイチヤクソウ
イチヤクソウ ハクサンチドリ チングルマ ミヤマカラマツ
キンロバイ ミネザクラ シラネアオイ マイヅルソウ
ミヤマスミレ エゾツヅジ ヒナザクラ コケモモ
ヨツバシオガマ トウゲブキ イワベンケイ イワイチョウ
シャクナゲ ミヤマリンドウ コマクサ イワブクロ
ムシトリスミレ アオノツガザクラ イワカガミ チングルマ(果実)

概念図



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