Fukushima toukoukai Home page
No.4102
湯ノ岳 593.8m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ゆのだけ 地形図 常磐湯本

トップハイキング>湯ノ岳

山行期間 2008年6月27日
コースタイム 藤原登山口(6:43)→御前滝分岐(7:11)→御前滝→御前滝分岐(7:20)→姥様・水場(8:02)→パノラマライン(8:16)→湯ノ岳(8:33,8:37)→御前滝分岐(9:25)→藤原登山口(9:36)
写真
登山口となる林道大滝線 林道大滝線入口 第二の木戸・不動滝
荒れた林道から左に入ると沢沿いの鎖場のコース 第四の木戸・御前滝 御前滝の分岐まで戻り御前坂の登りかかる
九十九折れ、四曲がりの奇木 第五の木戸・毘沙門滝は登山道からは見えない 第六の木戸・姥様には水場がある
水場から少し登ると舗装された林道に出る 林道からは明神山方面が見える ようやくパノラマラインに出る
パノラマラインは左へ進み湯ノ岳へ 湯ノ岳アンテナ群の管理道の途中から左の登山道に入る 第七の木戸・三箱石
第八の木戸・経塚 山頂を示す標識 経塚の脇に二等三角点がある
湯ノ岳山頂に立つアンテナ群 帰りは御前滝分岐から林道を戻る途中で崩落箇所がある 麓から見た湯ノ岳

行動記録
 いわき市湯本の西方に位置する湯ノ岳の山頂には、各テレビ局のアンテナが立っていて管理道が整備されている。パノラマラインから簡単に登れるが、山のスケールは結構大きいし、地元の山岳会がルートを整備してくれているので麓から登ってみると良い。今回はお山掛けコースと呼ばれている川上渓谷の藤原登山口から登ってみた。
 藤原登山口は御斉所街道田場坂から藤原川沿いに入る。小幡の集落を過ぎ川上渓谷の林道大滝線が出発点となる。林道大滝線と言っても車の乗り入れはできないほど荒れている。駐車スペースは舗装路の空きスペースに邪魔にならないように置くか、林道に入ってすぐのところに1台は何とか駐めることができる。
 平日だったので林道に車を乗り入れて駐めさせてもらった。身支度をして歩き始める。林道はだいぶ昔のもので、幅は狭く路肩は崩れていて車は乗り入れることはできない。すぐに第二の木戸・不動滝に着く。落差10mはあるだろうか、立派な滝である。いわき市には背戸峨廊をはじめすばらしい渓谷がたくさんある。低山とあなどれない。さらに進むと道は渓谷に入る左側のコースと急な林道跡を進む右側のコースとに分かれる。登りは左の川上渓谷の沢コースを進んでみる。岩場のルートで鎖が張ってあり、スリルも味わえる。前日の雨で岩は濡れていたので慎重に溯行する。左岸の鎖場を越え、右岸の道に上がると、道は本流沿いの左へ向かう道と右の道とに分かれる。御前坂は右に入る。少し行くと標識が出てくる。ここが御前坂の取り付き点で、御前滝は一旦対岸の林道跡の登山道に渡って沢の左岸側(下からくると右側)を登っていくと第四の木戸・御前滝に着く。
 御前滝を写真に納めてから、先ほどの御前坂分岐まで戻り、御前坂の九十九折れに取り付く。一曲がりから始まり、九曲がりまで急坂が続く。四曲がりのところには岩の上に鎮座する奇木がある。「四曲の奇木」と呼ばれている。御前坂を登り切ると道は緩やかになり、やがて尾根の右側をトラバースするようになる。鬱蒼とした樹林帯で、山頂付近を通るパノラマラインとは異なった景観が楽しめる。
 第五の木戸・毘沙門滝は登山道からは見えない。第六の木戸・姥様には水場があり、休むに良い。水場から少し登ると、すぐに舗装された林道に出る。林道からの見晴らしが、このコースでは一番良い。明神山方面が見渡せる。
 先に進むには舗装された林道に出たら左に折れ、また登山道に入る。雑木林を登っていくと、土塁に出合うので、ここから土塁に沿って山頂を目指す。パノラマラインに乗ったら、左に50mほど進み、ガードレールで塞がれた作業道跡に入る。一段上がアンテナ群への管理道になっている。
 管理道を少し進むと、左側に登山道が確認できる。第七の木戸・三箱石に向かうには管理道から外れて登山道に入る。樹林帯を稜線まで登り切ると三叉路になり、左が展望台へと向かう下山路、右が湯ノ岳山頂へ向かう道になっている。標識も整備されているので間違うことはない。
 第七の木戸・三箱石に回って写真を撮ってから、山頂を目指す。8時33分、経塚のある湯ノ岳山頂に着く。山頂には山頂を示す標識と二等三角点があり、各テレビ局のアンテナが立っている。見晴らしは良くない。湯ノ岳はパノラマラインの展望台からの見晴らしが一番良いようである。
 帰りは車を置いてきた藤原登山口に戻るが、山頂からパノラマラインまではコンクリート舗装された管理道を下ってから、登山道を御前坂まで忠実に登ってきた道を戻り、御前滝分岐から沢コースを下らないで荒れた林道跡の登山道を降りた。途中崩落箇所があって階段の迂回路などもあった。全コース良く整備されていて、地元山岳会の人たちの山に対する気持ちが伝わってきて気持ちが良かった。感謝しながら無事山行を終える。(I.I)


概念図



Copyright(C) 2001-2008 福島登高会 All Rights Reserved.